目次
陳式太極拳の基礎知識
世界中に普及し、愛好者人口は1億2千万人以上といわれる太極拳の起源は陳式太極拳と呼ばれ、河南省温県にある小さな村「陳家溝(ちんかこう)」を発祥地とします。
中国の歴史が作り上げた伝統思想と伝統医学が説いた中庸(バランスの取れた最も良い状態)を直接人体で体現していく学習体系を有しています。
修得度確認表について
当会の授業では、毎年更新される「授業スケジュール」を基本としながら、季節や参加者の状況に応じて柔軟な指導を行っています。
自主練習に取り組む際は、以下の内容を参考にしながら、配布している『修得度確認表』を活用してください。
- 授業内容の把握
- 個人の修得度状況の確認

確実に身につけるためには自己確認が必要じゃ!
【初級】修得度確認表一覧
基本歩形 〜基礎となる立ち方〜
- 円襠(えんとう/ユェン ダン)
- 弓歩(きゅうほ/ゴンブー)
- 四六歩(しろくほ/スーリョウブー)
- 虚歩(きょほ/シューブー)
基本姿勢 〜正しい姿勢の要求〜
- 虚領頂勁(きょれいちょうけい/シューリン ディンジン)
- 沈肩墜肘(ちんけんついちゅう/チェンジェン ジュイジョウ)
- 含胸抜背(かんきょうばっぱい/ハンシュン バーベイ)
- 立身中正(りっしんちゅうせい/リーシェン ジョンジャン)
- 尾閭中正(びろちゅうせい/ウェイリュー ジョンジャン)
基本手形 〜三種類の手の形〜
- 瓦龍掌(がりゅうしょう/ワーロンジャン)
- 拳(けん/チュエン)
- 勾手(こうしゅ/ゴウショウ)
基本歩法 〜太極歩法の訓練〜
- 開歩(かいほ/カイブー)
- 叉歩(さほ/チャーブー)
- 上歩(じょうほ/シャンブー)
- 退歩(たいほ/トゥイブー)
- 前蹬腿(ぜんとうたい/チエン ドントゥイ)
- 左右蹬腿(さゆうとうたい/ズゥオヨウ ドントゥイ)
- 擺脚(はいきゃく/バイジャオ)
基本手法 〜拳を使う動作〜
- 単冲拳(たんちゅうけん/ダンチョンチュエン)※第十式 掩手肱拳
- 双冲拳(そうちゅうけん/シュアンチョンチュエン)※第十六式 当頭炮
- 推掌(すいしょう/トゥイジャン)※第十三式 玉女穿梭
纏絲の理解 〜円運動の原理〜
- 順纏絲(じゅんてんし/シュン チャンスー)
- 逆纏絲(ぎゃくてんし/ニー チャンスー)
四種類の纏絲勁
- 単手正面纏絲(たんしゅしょうめんてんし/ダンショウ ジョンミエン チャンスー)
- 双手正面纏絲(そうしゅしょうめんてんし/シュアンショウ ジョンミエン チャンスー)
- 単手側面纏絲(たんしゅそくめんてんし/ダンショウ ツゥミエン チャンスー)
- 双手前後纏絲(そうしゅぜんごてんし/シュアンショウ チエンホウ チャンスー)
陳式太極拳 精要十八式
- 太極起勢(たいきょくきせい/タイジー チーシー)
- 金剛搗碓(こんごうとうたい/ジンガン ダオドゥイ)
- 懶扎衣(らんさつい/ランジャーイー)
- 六封四閉(ろくふうしへい/リュウフォンスービー)
- 単鞭(たんべん/ダンビィエン)
- 白鶴亮翅(はっかくりょうし/バイホァ リャンチー)
- 斜行(しゃこう/シエシン)
- 搂膝(ろうしつ/ロウシー)
- 拗歩(ようほ/アオブー)
- 掩手肱拳(えんしゅこうけん/イェンショウ ホンチュエン)
- 高探馬(こうたんま/ガオタンマー)
- 左蹬一跟(ひだりとういっこん/ズゥオ ドンイーゲン)
- 玉女穿梭(ぎょくじょせんさ/ユーニュー チュアンスオー)
- 雲手(うんしゅ/ユンショウ)
- 転身双擺蓮(てんしんそうはいれん/ジュアンシェン シュアンバイリェン)
- 当頭炮(とうとうほう/ダントウパオ)
- 金剛搗碓(こんごうとうたい/ジンガンダオドゥイ)
- 收勢(しゅうせい/ショウシー)
解説動画(太極起勢から単鞭)
「第一式」から「第五式」まで
太極起勢・金剛搗碓・懶扎衣・六封四閉・単鞭
解説動画(白鶴亮翅から掩手肱拳)
「第六式」から「第十式」まで
白鶴亮翅・斜行・搂膝・拗歩・掩手肱拳
解説動画(高探馬から金剛搗碓)
「第十一式」から「第十八式」まで
高探馬・左蹬一跟 ・玉女穿梭・雲手・転身双擺蓮・当頭炮・金剛搗碓・收勢
中級クラスへの進級
陳式太極拳・中級クラスに進級する場合は、『初級・修得度確認表』の8割程度の修得が必要となります。



経験や学習能力によっては、すべての習得を満たさずとも中級クラスに進むことができる場合もある。
中級クラスで学ぶ老架一路には十八式の動作が何度も繰り返されているので、どちらに重点を置くかで決めるとよい。